株式会社新潟県厚生事業協同公社

人の目と手でなければ
できない仕事を担っている

平岡 淑幸(Hiraoka Toshiyuki)

2011年新卒入社 高見工場ホテル課

※所属および掲載内容は取材当時のものです。

社会の役に立つ仕事を目指そうと決めた

就活を始め、大学のある石川県と地元の三条市を行き来していたころ、祖母に介護が必要になりました。その時、福祉用具レンタルを担当してくれたのが当社です。調べてみて、介護が必要な人や病院を支える業務をしていることを知り、就職活動をするうえで「社会に役立つ仕事」という一つの道筋を示してもらったように感じました。

もともと新潟に戻り、家族の近くで仕事に就きたいと思っていたので、そのまま当社を志望しました。入社後は、メディカル事業部でリネンサプライの営業を4年間経験した後、2015年に生産部に異動し、今はホテル向けのリネンサプライを担当しています。

お客様ごとのワゴンにリネン類をセットする

お客様は湯沢町のリゾートホテルや中越・下越のシティホテルなどです。使用済みのタオルやシーツといったリネン類は、当工場に入荷後、仕分け・洗濯・乾燥・プレス・たたみという過程を経て出荷されていきます。

私が担当しているのは、出荷前の納品物セッティングです。仕上げられたリネン類を注文に従ってワゴンにセットし、スムーズに出荷できるように準備しています。ワゴンはそのままトラックに積み込まれて納品先に運ばれるので、運搬中に崩れないようにバランスよくセットすること、美しく整った見た目であることも考慮します。10枚一束でまとめられたシーツはずっしりと重く、積み上げていくには体力も必要。そのあたりも計算しながら、効率よく作業を進めています。

観光業界の活況を支えているという実感

クリーニング工場は今、オートメーション化が進んでいます。工程の中では、洗濯や乾燥は自動プログラムされた機械で行い、たたみ作業も機械化されています。ところが、仕上げや納品準備の工程は、アイテム数が多い上に、微妙にサイズが異なったり、グレードが何種類もあったりして識別が難しく、お客様方の注文枚数も日によって大きく変わるため、自動化が難しい状況です。人の目と手による作業とチェックが必須で、担当する私たちも気を引き締めて仕事に当たっています。

コロナ禍で落ち込んでいたホテルからの発注が戻ってきました。リゾートホテルではシーズンで、シティホテルでは祭りやイベント、ライブなどで注文が急増します。作業は大変なのですが、観光業界の活況を実感できるので気持ちは上々です。お客様の発展をしっかり支えていこうと思っています。

 

これからの社会に必要なことを仕事に

専門の知識や経験を活かしたいと思うと、業界や職種を狭めてしまうこともあります。これからの社会で必要なことは何だろうという観点で考えてみるのも一つの方法です。仕事についての知識は入社後に身に付けられますし、経験も積んでいけるので、心配はありません。